◆ ◆ 記 事 ◆ ◆

受講生ら地域で責献

 悩んでいる人と向かい合い、話し合いながら解決を見いだすのがカウンセリング。「カウンセリングで社会頁献を」との理念から2001年12月、名古屋市昭和区のビルの一階に事務所を設け法人格を取得した。
 大学院で臨床心理学を学んだ白瀧昌子理事長(48)が13年前、開設したカウンセリングオフィスが活動の原点。「自分には何かが足りない」などの動機でカウンセリングを学びに来た主婦や仕事を持つ女性が受講後に「自分を見つめ直すことができた」と心の変化を 知る。そして「社会の役に立ちたい」と、教育相談や大学の学生相談など外に向けた実践を始めた。
 事務所で開くカウンセラー養成講座を巣立った受講生ら約二百人が、会員となって法人の運営を支え、多くが地域の子育てセミナー講師や小中学校の心の教育相談員、高齢者施設のスタッフ研修などに生きがいを見いだしていく。
 最近力を入れている事業は企業の社員向けのカウンセリング。自殺者が年間3万人を超える日本の企業社会。「個人の心の問題は企業の問題」と意識し、心のケアを重視する企業が増えているという。
 「企業社会は、人間の体に例えれば、具合が悪くなっている状態。悪い所を側面から補うのが、心理学の専門性を持つこの組織の使命です」と白瀧さんらは力を込める。
2006年4月3日「中日新聞」より


 「カウンセリングを地域や市民に広く知っていただき、人間関係や人間的な成長のために役立てていただきたい」とNPO法人を立ち上げ、現在も理事を務めるコアカウンセリング支援協会の活動が中日新聞に取り上げられました。誇らしくもあり、とても嬉しいです。