悪循環の発見
 悩みや不安、落ち込みがあるとそのことばかり考え、
              そのことしか考えられないような状態に陥りやすくなります。
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 注意が悩みや不安、落ち込みに向けば向くほどそれを強く感じます。
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 それを取り除こう、逃れようとしてさらに注意が自分の悩みに向いてしまいます。
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 結果として悩みはさらに深まります。これを悪循環(とらわれ)といいます。


苦悩の悪循環から抜けること
 1.悩むことの肯定
   悩むことはきわめて人間的で自然なことです。
   ”よりよく生きたい”という欲望ゆえに悩みます。

 2.不安を持ちながら行動する
   悩みや不安、落ち込みを抱えながら生きましょう!

   「この悩みさえなければ」「このことが気にならなければ」
   「こんな気分にさえならなかったら」
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   自分の注意を外へ向け、
   目の前の目的に踏み出す、生活を見直すなど身近で今できることに取り組みましょう。
   
 3.恐怖突入
   恐怖を避けているほど、恐怖がつのります。
   むしろ恐怖に突入し、恐怖の中に入れば、恐怖は薄れていくものです。

 4.性格を生かす
   真摯に人生に取り組むので悩むのです。
   不安に陥りやすい傾向を受け止め、その不安を活かすことを考えて下さい。

参考:北西憲二著「森田療法の基本的考え方」産業カウンセリング2008.1