この世に常に一定のものはなく、今、この瞬間も刻々と時間は過ぎ、今が過去になっています。目に見えるもの、そうでないものとありますが、常にいろんなものが変化を遂げています。

平家物語でも「諸行無常…盛者必衰」とあります。常に変わらないものはないから、“栄華を極めていてもいつかは滅びる”と世の道理を説いています。

今はよくても、それがいつまで続くのかわからないということになります。ですから、好調な時でもできることなら慢心になることなく、努力をしたいものです。しかし、調子のよい時にそういう気分にはなかなかならないのが人なのかもしれません。

逆に、今はとてもつらくても、それもいつまでも続かないということになります。ですから、万一、不調に陥っても、今までいい時がなくても、必ず変化が訪れます。もし先が見えなく不安になった時は、どうか事態が好転するその時を信じていて下さい。